狭いキッチンでもあきらめない!プチ食洗機(NP-TCR4)をカウンターに設置するまでの奮闘記

結婚してから、食器を自動で洗って乾かしてくれる食器洗い乾燥機、いわゆる食洗機をずっと使ってきました。
共働きだったゆえに、食洗機の存在は家事を手助けしてくれる家族のような一員。忙しい毎日のなかで、欠かせない存在となっていました。
シングルマザーとなり、賃貸に引越した後も食洗機だけは取り入れたいと思っていましたが、新居は食洗機を置くスペースが取れないほどの狭いキッチン。
どうしたらいいものか途方にくれていましたが、色々と検討してみたところ、なんとかプチタイプの食洗機(パナソニック NP-TCR4)を置くことができたのです。
実際に置くまでの手順や使い勝手、トータルでかかった金額をご紹介したいと思います。
狭いキッチンで食洗機はどこに設置すればよいか
引越し前は、パナソニックのファミリー向けタイプ食洗機の購入を検討していました。スタイリッシュなデザインで、40点(約5人分)の食器が丸ごと入ります。
しかし、新居のキッチン内には、食洗機を設置できるだけの広いスペースがありません。
キッチンは対面式ですが、シンクのすぐ横に壁がピタッとついていますので、隙間がまったくないのです。
以下の3箇所が設置候補となりました。
1.シンクの横に設置する
シンクの隣に設置スペースがあるか、市販のワゴンを置けるスペースがあれば、シンクの邪魔することなく設置することが可能です。これが理想的なスタイルだと思います。
設置するスペースがギリギリ足りないときは、専用のステンレス台をシンクの上に架けるように置いてその上に設置できます。
ただし、シンクが狭くなりますから、皿洗いがとても大変になってしまうというデメリットが。大きい鍋を洗うことも難しくなり、使い勝手が格段に落ちてしまいます。
2.高さ調節脚を使ってカウンターの上に設置する
シンク横のスペースがないときは、調理スペースに高さ調節脚を設置し、食洗機の半分をカウンターや出窓の上に置くという方法があります。
カウンターが食洗機で半分占領されてしまうデメリットがあるものの、調理スペースを広く取れるメリットがあります。
写真のように、出窓があるキッチンだとよいかもしれませんね。
3.カウンターの上にそのまま置く
脚は設置せず、カウンターの上に食洗機をそのまま置いてしまう方法もあります。
専用のステンレス台や高さ調節脚を使わずに済みますが、カウンターが食洗機で占領されてしまうデメリットがあります。
家電量販店で食洗機の相談をしてみた結果
家電量販店に我が家のキッチンの写真を持って行き、店員さんに相談してみることにしました。
1.のシンクの横にステンレス台を置く方法は、フタを開けたときに、水栓レバーに当たってしまうとのことで断念。
2.の高さ調節脚を使う方法と3.のカウンターの上に置く方法は、設置場所の高さが65cm以上必要という衝撃の事実が発覚!
我が家の場合、カウンターの高さが約61cmしかありません。
食洗機そのものは入るのですが、蒸気の逃げ場がなくなって木材を傷めつけてしまうおそれがあるとのことです。3つの方法のすべてを断念せざるを得ませんでした。
このまま、食洗機を置くことはできないのか?
あきらめかけていたその時でした。
「ファミリータイプは無理でも、プチタイプなら置けますよ。」
5人用は無理でも、3人用の小さいサイズのタイプならカウンター上に置ける可能性が高いとのことでした。
食洗機がないよりは小さいサイズでも置けるならと、パナソニックの「プチ食洗」を購入することにしたのです。
蛇口の型番が不明で最終的にメーカーに問い合わせ
食洗機を設置をするために、蛇口につける「分岐水栓」が必要です。わざわざ工事して専用の水栓を取り付けることなく、復旧も簡単なので、賃貸住宅はほぼこのパターンになるでしょう。
自分で取り付けることもできるようですが、女性ひとりでの設置は難しいため、食洗機購入と同時に業者の方にお願いすることにしました。
ここで大切なのが、蛇口に合った分岐水栓です。分岐水栓にも多くの型番が存在するため、食洗機購入前に蛇口レバーの下付近に書かれている型番をメモしておくとよいですよ。
我が家の場合、蛇口の型番がすぐにわかりませんでした。蛇口の写真をメールで送付すれば型番を教えてくれるサービスに連絡したのですが、「メーカーに直接問い合わせて下さい」という回答がきました。
最終的にメーカーに蛇口の写真を送付し、型番を送っていただきました。
分岐水栓単体でも結構なお値段が!
分岐水栓の型番を家電量販店の店員さんに伝えたところ、お店で購入すると定価販売になるとのこと。しかも、該当する分岐水栓は15,000円もすることがわかりました。
本体代が約33,000円ですから、分岐水栓だけで約半分のお値段です。とても高い!
「楽天市場」や「Amazon」で調べたところ定価より300円安かったので、自分でネットで調達することにしました。
分岐水栓は定価販売がほとんどですが、数百円でも安く購入するならネット通販をおすすめします。
実際に業者の方に取り付けてもらう
取り付け日当日、業者の方に購入した分岐水栓を渡して工事開始。シンク上のステンレスの棚を取り外さないとフタが開かないみたいで、外すことになりました。
賃貸ですので、退去時に原状回復する必要があります。棚はクローゼットに閉まっておくことにしました。
分岐水栓も設置していただきました。
設置開始から20分ほどで完了しました。
ホースの流さも調整してくださり、シンクの真ん中から流れるように設置していただきました。
カウンターに設置したため、食洗機の後ろ側のホースの接続部分がむき出しになってしまったのですが、細かいことは気にしないことに。
食洗機本体に磁石がつくため、ホワイトボード代わりに使えるかもしれません。
プチ食洗機でも3人分ならほとんど入る!
プチ食洗機は棚が2段になっているファミリータイプとは違い、棚が1段しかないシンプルな構造です。
「プチ」というぐらいですから、3人用と書いてあっても1〜2人分が限界かなと思っていました。
しかし、実際に使ってみたところ、ご飯茶碗・味噌汁のお椀・お皿3枚・箸3人分・細かい食器・調理器具など、かなりの量が入りました。
1段ですが、上に乗せてしまえばOK!中が狭いぶん、洗剤が少なく済んでよく行き渡り、カレーを食べたお皿や脂っこいお皿もきちんと洗ってくれます。
大きなお皿は入らないかな?と思っていたのですが、大きなお皿でも意外と入ります。
食洗機が稼働し終わった後、たくさん入っていると取り出すのもイヤになってしまいますが、少量のため忙しい朝でもストレスを感じません。
我が家のように3人家族でも、十分に機能してくれることがわかりました。
プチ食洗機を置くためにかかった費用
プチ食洗機を取り付けるためにかかった費用について、トータル金額を出してみました。
パナソニック プチ食洗(NP-TCM4-W) | 37,808円 |
長期保証料(5年) | 5,400円 |
タカギ 分岐水栓(JH |
14,300円 |
取り付け工賃 | 5,000円 |
合計 | 62,508円 |
分岐水栓が予想以上に高く、金額が跳ね上がりました。しかし、ファミリータイプにしていたらおそらく10万円近くかかっていたことでしょう。
今後の水道代や家事の手間を考えると、決して高い金額とは言えない結果となりました。
狭いキッチンでも食洗機をあきらめなくてよかった
賃貸だし、キッチンもとても狭いし、食洗機なんて贅沢品だし。冷蔵庫や洗濯機のように生活必需品ではないので、置けなければ手で洗えばいいやと思っていました。
でも、食洗機があると衛生的で水道代や洗剤代が節約できますから、なんとしてでも置こうと思っていました。
設置スペースが足りずファミリータイプは泣く泣く断念しましたが、家族3人ならプチ食洗機で十分。本当に設置してよかったと思っています。
食洗機って、設置スペースや分岐水栓など、他の家電と違ってよくわからないことが多いです。
そんなときは、家電量販店の方に相談したり、メーカーに直接問い合わせるなどすれば丁寧に教えてくれます。不安に思っていることを聞いて、最適な食洗機を使いましょう。
食洗機を設置する上で、大切なポイントは以下の通りです。
- 本体を水平に置けるスペースはあるか
- ドアを開けたとき、蛇口に当たらないか
- 蒸気が当たらない高さはあるか
- ステンレス台や設置脚は必要か
- 分岐水栓の型番はわかるか
狭いキッチンでも、専用の台や脚、ワゴンを活用することにより設置することは可能です。
初期費用はかかりますが、かけた以上に生活が便利で楽しくなること間違いなしです。
「食洗機、我が家は無理かな?」とあきらめず、いろんな方法や機種を試して、快適な食洗機ライフを送ってみてくださいね。

2人の小学生の娘を持つ40代のシングルマザー。社宅・賃貸・一戸建て・マンションなど様々な住居への引越し経験あり。離婚後は浪費家から一転、家計を見直して1,000万円以上の貯金に成功。自らの体験から学んだ暮らしに役立つ情報をお届けします。