賃貸でも引越しの挨拶は行ったほうがいい?勇気を出して行ってわかった3つのメリット

なにかとバタバタ忙しい引越し。荷造りや荷解きでてんてこ舞いになりますが、ご近所にどんな人が住んでいるのか、とても気になりますよね。
一戸建てやマンションなどの持ち家であればご近所と今後長く付き合うので引越しの挨拶に伺ったほうがいい気がしますが、賃貸の場合は迷うことが少なくありません。
もし怖い人が出てきたら・・・。そう考えると、今後住み続けることもプライバシーも心配になります。
我が家は賃貸物件を何件も渡り歩いていますが、引越しの挨拶に行かなかったことが原因かご近所トラブルになったこともありました。
先日賃貸マンションに引越しをしたばかりなのですが、今回は勇気をもって挨拶回りをしたところ思わぬメリットがいっぱいあったのです。
挨拶に行ってないことが原因か?過去にご近所トラブルに発展
現在の賃貸マンションに引越しをする前は、購入することが前提になっている分譲賃貸マンションに暮らしていました。
隣の部屋に引越しの挨拶に行こうと何度か菓子折りを持って伺ったのですが、生活時間帯が違うのか玄関チャイムを鳴らしても応答がなく、引越しから2週間ほど過ぎた日には逆にご迷惑になるかと思いあきらめてしまったのです。
お互い知らない者同士が住んでいるという気味の悪さと不安感からか、ちょっとした物音に対して管理会社経由でクレームが入るようになってしまいました。
一度お会いしているのとしてないのとでは、信頼感や安心感が違います。
「次に引越しするときは、きちんと挨拶に行こう!」と、心に強く決めたのでした。
マンション騒音トラブルどうしたらいい?お隣の部屋からクレームが来た体験談
引越しの挨拶に勇気を出して行ってみたところ
引越し当日は作業が夕方までかかってしまったため、翌日に行くことにしました。
挨拶のタイミングも早朝や夜間を避け、休日の昼間に行ってみることに。
1,000円程度の菓子折りを用意し、2人の子どもたちと一緒に下と隣の家に勇気を出して行ってみたのです。
「ピンポーン」とインターホンを押してドキドキしながら待っていたところ、出てきたのは同じぐらいの子どもがいるファミリー世帯でした。
「昨日引越しをしてきました糸井と申します。子どもたちと3人暮らしです。色々とわからないことばかりですが、よろしくお願いいたします。」
隣も下の階の人も、とても気さくな方たちで、引越し挨拶の品を快く受け取ってくださいました。
我が家の子どもたちと同学年の子もいたり、お姉ちゃん、お兄ちゃんがいる家もあり、「わからないことは何でも聞いてちょうだい!」と、心強い言葉をかけていただきました。
以前の騒音トラブルの苦い経験から、「気をつけますが、音などでご迷惑をおかけすることもあるかもしれません」と、一言伝えておきました。
「うちも子どもがいますから気にしないでくださいね」と言ってくださり、ひと安心。その一言で、ちょっとしたトラブルくらいなら、回避することができることも多くなります。
不在の家もありましたが、一週間以内にすべての隣接する部屋に挨拶回りできました。
恐い人たちが出てきたらどうしようかとドキドキしっぱなしでしたが、いろんな方と顔見知りになることができたのです。
引越しの挨拶回りをしてわかった3つのメリット
引越しの挨拶回りをしてわかった、3つのメリットがあります。
自分達のことを近所の人に知ってもらう
挨拶回りをすることで、ご近所の方たちに自分たちの存在を知ってもらういい機会になります。
子どもがいる場合は、なにかとご迷惑をおかけすることもありますし、学校行事や町内会・ゴミ出し・防災訓練等でご近所の方たちとお話することもあります。
我が家は母子家庭ですので、ご近所の方々のサポートが本当にありがたく感じます。
地震や火事などの災害、事件や事故など、万が一の事態に備える意味でも、ご近所の方々に自分たちの家族構成等を知っておいてもらうことで安心感が違ってきます。
近所にどんな人が住んでいるのか知ることができる
自分たちのことを知ってもらうだけではなく、ご近所にどんな方たちが住んでいるのかを知る機会にもなります。
自分の子どもたちと同じ年ぐらいの子どもがいるとか、気が合いそうなご夫婦がいるとか、気難しそうな人がいるなど、ご近所にはいろいろな方が住んでいます。
どのようなコミュニケーションを取っておいたほうがいいのか、あらかじめ考えておくこともご近所と上手に付き合っていく上で大切です。
ご近所に詳しい方と仲良くなっておけば、「あそこのお宅は○○だから気をつけたほうがいいわよ」と、事前に情報をもらえるかもしれません。
我が家の子と同じ学年の子がいたことで、学校の行き帰りも一緒に行動するようになり、今ではすっかり仲良しの友達になったようです。
子どもたちの防犯上に役立つ
小さい子どもがいると、顔も知らない人が近所をウロウロしていると、とても心配になってしまいます。
家族で一緒に挨拶に行き、この子どもの親は自分と覚えてもらえることで、見知らぬ人の誘拐事件も未然に防ぐことができます。
挨拶に行っただけで、全ての人を信じてしまうのも問題あるかもしれませんが、子どもたちに同じ建物に住んでいる人かどういう人かを教えるよい機会にもなります。
無理やり挨拶に行かなくてもいい場合もある
引越しの挨拶回りのメリットもありますが、無理やり挨拶に行かなくてもいい場合もあります。
例えば、一人暮らしの女性の場合、防犯面の心配があります。犯罪に巻き込まれないためにも、なるべく行かないほうがいいでしょう。
他にも、以下のような方への挨拶回りは避けたほうが無難かもしれません。
- すれ違っても挨拶しない方
- 居留守を使う方
- ゴミが溜まっている方
- 郵便受けがいっぱいの部屋
何度行ってもいないという場合でも、長期出張や入院、旅行で不在の可能性もあります。
仲良くなったお宅の方に行き、その部屋の方について尋ねてみるか、大家さんや管理会社に聞いてみるといいでしょう。
いざとなったら近くの他人が頼りに。勇気を出して行ってみよう
核家族が進んでいるなかで、遠くに住んでいる親に頼ることもなかなかできず、その地域で孤立してしまうことも多々あります。
我が家も周りに頼れる身内が住んでないため、引越し後は孤立した生活を覚悟していました。
しかし、前回の苦い反省点を活かし、思い切って引越しの挨拶に行ってみたところ温かい方がたくさんいてとても安心しました。
全部の部屋を回ったわけではなく、隣接した部屋へ挨拶回りをしただけですので、もしかしたら変な人(?)も住んでいるかもしれません。
でも、一世帯だけでも信頼できるご近所を見つけることができたら、芋づる式にいい人たちとつながれるような気がしています。
思い切って引越しの挨拶に行ったことで、今では楽しく生活を送ることができています。
いざとなったら頼りになるのが、「遠い親戚より近くの他人」です。ご近所の方たちと協力し、助け合いながら生きていくことも大切なんだと思いました。
「引越しの挨拶に行くの、どうしようかな?」と悩んでいたら、ぜひ行かれてみてください。
人と人のつながりを大切にできる、楽しい賃貸ライフが送れるようになるかもしれませんよ?

2人の小学生の娘を持つ40代のシングルマザー。社宅・賃貸・一戸建て・マンションなど様々な住居への引越し経験あり。離婚後は浪費家から一転、家計を見直して1,000万円以上の貯金に成功。自らの体験から学んだ暮らしに役立つ情報をお届けします。