インターネットで賃貸物件を探すとき、設備の希望条件で「エアコン」を選択できることが多いですよね。
入居時からエアコンがすでに設置されていれば初期費用を抑えられますので、できる限りほしいところ。
私もエアコン付きの賃貸マンションに住んだことがあり、うだるような暑い真夏には「付いていてよかった!」と思っていたものの、実は思わぬ落とし穴があることがわかったのです。
エアコン付きの賃貸物件をこれから選ぼうとしている方に、そのメリットやデメリットをご紹介したいと思います。
目次
エアコン付き賃貸物件のメリット
1.エアコン購入費用を節約できる
広いリビングにエアコンを設置となると、工事費を含めて10〜15万円以上は軽く超えてしまうほどエアコンは高価です。
エアコンは買って終わりではなく、設置料金もかかります。配管穴や配管カバー、長期保証などのオプション費用も含めるとかなりの金額に。複数台買うとなると、かなりの出費を覚悟しなければなりません。
エアコンが最初から設置してあれば、初期費用を抑えることができます。
リビングなど、広い部屋に付いていればお得ですよね。
我が家が借りた賃貸物件はリビングと寝室に2台設置してあり、初期費用を10万円以上抑えることができました。
2.修理や故障時は無償でメンテナンス
一般的に賃貸借契約書には物件とそれに付随する設備が記載されており、その中にエアコンが含まれていれば基本的にメンテナンスは大家さんや管理会社が行います。
エアコンの調子がおかしいな?と思ったら、大家さんや不動産会社に相談すれば、修理してもらえます。
3.真夏の引越し時は汗だくにならない
引越しの時期が真夏のときは、引越し業者の方も汗だくになってしまいます。しかし、あらかじめ付いていることで、快適に作業できます。
引越し業者の方にも、居住する側としても、双方メリットがあるのです。
エアコン付き賃貸物件のデメリット
1.エアコンを選べない
設置済みのエアコンは居住者の都合で交換できません。自分が欲しいスペックのエアコンに勝手に交換できないのです。
設置済のエアコンが古いと光熱費がかさむため、できるだけ新しいタイプに交換したいと考えることもありますが、設備としてのエアコンが正常に稼働している状態での交換は大家さんの全額負担は期待できません。
大家さんが求めるスペックのエアコンではない場合もありますし、居住者の希望するエアコンを設置してしまうと、物件そのものの価値に影響しかねません。
どうしても交換したいという場合は、大家さんや不動産会社に相談しましょう。
2.退去時にエアコンクリーニング代が取られる
退去時のルームクリーニング費用は、居住者負担となる場合がほとんどで、敷金から引かれる形で徴収されます。
重要事項説明書や賃貸契約書の特記事項に書かれていることが多いですが、エアコンも設備であるゆえに、エアコンクリーニングは別途かかるケースもあります。
ルームクリーニング代に含まれていない場合もありますので、契約書類をくまなくチェックするか、大家さんや不動産会社に確認しましょう。
退去時にエアコンクリーニング代はいくらかかったのか?
我が家が住んでいた賃貸物件も、退去時にルームクリーニング代のほかに、エアコンクリーニング代が別途かかりました。
ちなみにルームクリーニング代は、3LDKで65,000円、エアコンクリーニング代は1基あたり13,000円です。
エアコンクリーニング代は、1基9,000円〜10,000円がハウスクリーニング業者の相場ですので、13,000円はかなり高めの設定ですよね。
しかも、今回は2台設置してありましたので、26,000円もかかることに。当たり前ですが、2台同時割引とかのサービスは一切なく、敷金がほとんど残りませんでした。
自分で設置していた場合、退去時のクリーニングは必須ではありません。設備であるがゆえに、原状回復義務が必要になってきます。
ハウスクリーニング費用の中にエアコンも含まれているケースもありますので、大家さんにきちんと確認してみましょう。
デメリットもあるけれど、エアコン設置済み賃貸物件はお得!
エアコンが設置してあったことで、入居時はかなりお得に使えたため、エアコン付きの賃貸物件ってお得だなと思っていました。
トラブルがあったときは修理してもらえますし、壊れたら無償交換してもらえます。夏場の引越し時はもちろん、賃貸物件の設備としては必須アイテムといえるでしょう。
しかし、希望のエアコンを選べませんし、高額のエアコンクリーニング代が敷金から引かれることもあるなど、デメリットもあります。
実際に住んでみて、エアコン性能に特にこだわりがない方は、できる限りエアコン設置済みの物件を選ばれることをおすすめします。
賃貸物件選びの参考にしてみてくださいね。