「URであーる♪」のCMでおなじみの「UR都市機構」が運営するUR賃貸住宅。
礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要で、都内でも比較的広い物件も多く、引越し時のコストを抑えたいファミリー層に高い人気があります。
UR賃貸住宅って本当にお得なの?実際に住んでわかったメリット・デメリット
UR賃貸住宅には様々なサービスがありますが、その中でも3年間家賃がお得になる「そのママ割」は、子育て中のファミリー世帯にとって気になるサービス。
シングルマザーの私も気になったので、調べてみました。
一体どんなサービスなのか、ご紹介したいと思います。
UR賃貸住宅の「そのママ割」とはどんなサービス?

「そのママ割」とは、UR賃貸住宅の子育て支援の1つで、子どもがいる家庭なら3年間、家賃が最大20%割引になるお得なサービスです(割引率は、物件によって異なります)。
子育て中の「ママ」が、3年間その「ママ」お得に住めちゃうのですね。
例えば3LDK・150,000円、「そのママ割」が20%割引の物件の場合、月額家賃は120,000円になります。1か月30,000円もお得に!
- 1年間:30,000円×12ヶ月=360,000円
- 3年間:360,000円×36ヶ月=1,080,000円
3年間で、なんと1,080,000円も節約できちゃうのです。
子育て世帯は何かと出費がかさみますので、これは非常にお得なサービスといえるでしょう。
「そのママ割」はどんな人が利用できる?
UR都市機構の入居資格要件を満たしており、かつ賃貸住宅の18歳未満の子どもを扶養している世帯が対象になります。
孫や甥・姪などの親族も18歳未満ならOKで、申込時に妊娠中であっても対象。もちろんシングルマザー世帯にも適応されます。
「そのママ割」の申込み方法

申込みは、全て先着順の受付となります。
インターネットでは受付けておらず、UR都市機構の営業センター・現地案内所に行って申し込む必要があります。
空室状況については、専用のフリーダイヤルかUR賃貸住宅のサイトから探すことは可能です。
表示されている家賃は、「そのママ割」が適応された金額ですので、ご注意ください。
ネットに掲載している情報は古い可能性があり、最新の情報は直接店舗に行って確認するようにしましょう。
「そのママ割」を契約する上でのデメリット

子どもがいる家庭にとって大変お得な「そのママ割」ですが、注意点があります。
それは、契約形態が3年間の定期借家であることです。
つまり、3年間の契約期間が満期を迎えたら更新はできず、必ず契約を満了しなければなりません。
もし、同じところに住み続けたければ、契約更新ではなく再契約する必要があります。
ちなみにUR都市機構が再契約可能と判断した場合には、入居後2年〜2年半が経過したぐらいで、契約者に契約に関する案内状が届きます。
その場合、同じ条件で契約できるかどうかは、案内状に書かれています。
営業センターに確認したところ、「そのママ割」が適応された家賃になるのか、通常の家賃に戻ってしまうのかは、案内状が届くまでわからないということでした。
このままここに住めるのか。
もう住み続けられないのか。
家賃が跳ね上がってしまうのか。
3年後にどうなるかわからないのが、「そのママ割」のデメリットです。
「そのママ割」を利用する上で気にかかること
慣れてきた頃に引越しが待っている不安
入居してから3年といえば、街にも慣れて、地域の人たちともつながりを持てる時期です。学校でも仲の良い友だちができ、生活の基盤ができる頃と思われます。
子どもたちも同じ団地内で友達ができれば、お互いの家を行き来したりして、遊ぶ機会も増えてきます。
そんな時期に契約が終了となり、継続してその住戸の再契約ができるかの条件がわからず、案内が来るまで不明という不安があります。
「そのママ割」の再契約ができなかった場合は、同じ団地内で新しく探すことができますので、まずは3年間と割り切って入居するのもいいかもしれません。
ただし、3年で引越し費用がかかるのは、なんともやるせない気持ちになります。
ほとんどの住戸がエレベーターなし4・5階

「そのママ割」適応の物件を調べていると、駅から遠くてバス利用の立地が多く、通勤・通学には不便ということです。
毎日遠くまで通われる方は、行き帰りだけでしんどいかもしれません。
しかも、ほとんどの募集階数が4・5階の低層団地。エレベーターがない物件です。
実際にエレベーターなしの4階に住んだことがありますが、子どもを抱っこし、重たい荷物を持っての移動は、息切れして本当にしんどかったです。
体力に自信のある方は、特に問題ありませんが、体が不自由の方や小さい子どもがいるご家庭は、よく考えたほうがいいでしょう。
エレベーターなし賃貸マンションはやめたほうがいい?実際に4階に住んでわかったメリット・デメリット
「そのママ割」は家賃の安さが魅力!デメリットを割り切れるかがポイント

賃貸物件に住もうと思っても、敷金・礼金・仲介手数料と色んなお金が取られるだけではなく、家賃も住んでいる限り永遠に発生します。
子育て中って、保育園代や教材費、塾やご飯やレジャー代など、お金が飛ぶように消えていきます。
そんな大変な時期に2割も家賃が安くなりますから、本当にありがたいサービスと言えるでしょう。
ただ、3年という期間の縛りがあり、その後どうなるかわからない不安な日々を過ごすことになります。
私が思うに、契約違反や家賃滞納、近隣住民に迷惑をかけてなければ、希望すれば住み続けられるという条件を明示するだけでも、安心感が違うと思うんですけれどね・・。
UR側にとっても、3年間で出ていかれてしまうよりは、住み続けたほうが、双方にとってもメリットがあると思いました。
デメリットもありますが、完璧な住まいなんて、どこにもありません。
通勤・通学も時間がかかるだけでなく、家の上り下りもしんどい・・、それでも家賃が安く住めるだけお得と割り切れる方にはおすすめです。
家計がシビアなシングルマザー、シングルファザーには、おすすめなサービスですし、きっと、同じような世帯が集まって、お友達がたくさんできるはず!
ありがたい制度をありがたく利用する、幸せを感じながら生きていくには、考え方も変えていく必要があると感じます。
子育て中の方、特に家賃をできる限り安くしたいという方は、「そのママ割」サービスの活用をぜひ検討してみてくださいね。